
接続詞は極力使わない方がいいって聞いたけどホント?



接続詞をなくしてる僕はカンペキだね!
今回は月7桁を稼いでいる現役ブロガーの私が、ブログにおける接続詞について解説します。



ホンモノの接続詞の書き方をご紹介しますね。
この記事は、文章を書いても「なんだかしっくりこない」「上手く書けている気がせずモヤモヤする」と感じているブロガーさんに向けて書きました。
この記事を読むことで、あなたの文章力は格段にUPし、読者を納得させられる論理的な文章を書くことができます。
他のブログではなかなか見ることのない、現場のテクニックです。ぜひ最後までご覧ください。
なぜブログでは「接続詞を使うな」といわれているのか


ブログのライティングを勉強していると「接続詞は極力使うな」といわれることがあります。もしかすると、ブログだけでなく社会人の方でも「接続詞をできるだけ使わないようにするのが良い文章だ」という指導を受けてこられた方がいるかもしれません。
書籍も出している有名なブロガーなかじさんも動画内で次のように発言しています。
リズム感を良くするポイントの5つ目
5つ目が「接続詞を使い過ぎないこと」ですね。これもライティングが苦手な人だと意識せずに接続詞を使っちゃうんですけど、接続詞を使いすぎると読みにくくなるというか、幼稚な文章になりがちなので、接続詞で削れるものは削ってください。
YouTube ウェブ職TV「【プロ直伝】最後まで夢中で読んでしまうライティングのコツ5選」
ではなぜこのように、文章を書くときに「接続詞を使うな」といわれるのか。
その答えは「美しい文章に見えるから」です。
接続詞を使わないと「美文」に見える
美しい文章とは次の要素が含まれたものです。
- 読みやすい
- 表現力が豊か
- 意味・本質が伝わる
- 適切な語彙が使われている
- 正確な文法や構文で書かれている
接続詞をなくすことで、文章を短く簡潔にすることができ、読者にとって読みやすくなる場合があります。
接続詞あり
私はコーヒーが好きです。しかし、エスプレッソは飲みません。なぜなら苦すぎるからです。
接続詞なし
私はコーヒーが好きです。エスプレッソは飲みません。苦すぎるからです。



どちらが読みやすいかはハッキリしますね。
ブログは3つのNOT「読まない・信じない・行動しない」といわれるほど、読者に内容が読まれることはありません。だからこそ、接続詞を減らして文章を読ませる工夫が必要になり、「接続詞を使うな」といわれることになりました。
ブログの文章に違和感を感じるのは「接続」が悪いから


ブログでは読者の読みやすさを向上させるために、接続詞を一切使わずに文章を書いた方が良いのか。



この答えはNOです。
その理由は「内容に問題がない」文章でも支離滅裂な文脈になるからです。
例えば次の文章をご覧ください。
不景気で企業のリストラが進み、日本の終身雇用制度は崩壊しました。能力主義の時代がついに本格化し、若手でも大きなチャンスの到来でもあります。20代、いや10代の未来は明るいですね。就活中の方は自信をもって、励みましょう。
この文章には接続詞がありません。一文一文は正しいです。
しかし、ほとんどの方が違和感を感じるのではないでしょうか。もし、違和感を感じなかったとしても、脳のどこかで情報を無理やり補完していたことでしょう。
違和感の正体は、「各々の文章は正しいのに、文脈が上手くつながっていない」ことです。
例えば、「終身雇用制度の崩壊」と「能力主義の時代の本格化」につながりはありません。議論のすり替えといっていいでしょう。また、「能力主義の時代が本格化」したからといって、「20代や10代の未来が明るい」とは限りません。
このように、各々の文章が正しくても、上手くつながる接続詞がなければ、支離滅裂な文章が生まれてしまいます。
論理の軸を定めるために書くときは接続詞が必要


論理的な思考ができる人でも、いざ書き出すと内容が支離滅裂になってしまうことがあります。なぜなら、一文一文は間違っていないのに、文章全体を通して読むと何を伝えたいのかが分からなくなってしまうからです。
例えば、いくらPREP法で論理的文章が書けたつもりでいても、文章が上手くつながっていなければ、論理が破綻する可能性があります。だからこそ大事になるのは、「論理をどう展開するか」ということです。
この「論理を上手に展開する」、言い換えれば違和感を感じない文章を書くコツの1つは、文章同士が上手くつながる「接続詞」を見つけることです。



文章が繋がる接続詞を見つけることで、論理破綻がしづらくなります。
論理的文章を書くフレームワーク「PREP法」について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。


主な接続詞の種類


接続詞の重要性について解説したところで、接続詞の種類を確認しておきましょう。



どんな接続詞があるか改めて理解しておけば、実践でも使いやすいですよね。
- 並列:前の文章と同じ性質の内容がつづく
- かつ、または、どちらか
- 例:私はコーヒーか紅茶を飲む。
- 逆接:反対の意味や予想外の内容がつづく
- だが、しかし、ただ
- 例:彼は若い。しかし、とても経験豊富だ。
- 添加:追加情報を加える
- そして、さらに、しかも
- 例:雨が降った。しかも雷が鳴った。
- 順接:原因のあとに結果がつづく
- だから、それで、よって、
- 例:忙しかった。だから、遅れた。
- 言換:前の文章を言い換える
- つまり、要するに、すなわち
- 例:彼は頑固だ。すなわち負けを認めない。
- 例示:前の内容の例を出す
- 例えば、いわば
- 例:彼女は頭が良い。例えば、数学のテストはいつも満点だ。
- 対比:前の文章と対になる内容がつづく
- 逆に、一方、対して、反面、むしろ
- 例:彼は和食が好きだ。一方、彼女は洋食が好きだ。
- 選択:疑問や選択肢がつづく
- または、あるいは、もしくは、それとも
- 例:Aの箱にはりんごが入っている。もしくは、みかんかもしれない。
- 転換:話題を変える
- ところで、さて、そういえば、それにしても、それでは
- 例:これで桃太郎の物語はお終いだ。ところで、その後桃太郎はどうなったんだろう。
ブログにおける接続詞の使い方


ブログにおける接続詞はさんざん「あった方が良い」と書きましたが、結局のところ「接続詞は省略できるならした方が良い」です。それは記事の読みやすさを向上させることが読者満足度の向上につながるからです。
しかし、接続詞の問題の本質は文脈が崩壊していることであり、接続詞の有無自体ではありません。そのため、まず書き始めたときはすべての接続詞を入れて文章を書くようにしましょう。



すると文脈が気持ち悪く感じる個所がほとんどなくなります。
【初稿時】
私はブログで稼ぎたい。なぜなら、文章を書くのが好きで在宅で仕事がしたいからだ。しかも、収益が青天井と聞いてやりたい気持ちはかなり強い。しかし、時間を確保できず、まったく作業が進んでない。おそらく、時間の管理ができていない自分に原因があるのだろう。
そして、記事を書き終わり、推敲の段階で接続詞をすべて省きます。
【推敲時】
私はブログで稼ぎたい。在宅で仕事がしたいからだ。収益が青天井と聞いてやりたい気持ちはかなり強い。時間を確保できず、まったく作業が進んでない。時間の管理ができていない自分に原因があるのだろう。
淡白な文章に変わりました。しかし、読みづらく意味が通りづらい箇所がありますね。違和感を感じる部分に接続詞を復活させましょう。
【推敲後】
私はブログで稼ぎたい。在宅で仕事がしたいからだ。収益が青天井と聞いてやりたい気持ちはかなり強い。しかし、時間を確保できず、まったく作業が進んでない。時間の管理ができていない自分に原因があるのだろう。



初稿時と比べると、かなり読みやすくなりました。本来の文章の意味もしっかり伝わっています。
つまり、ブログでは以下のステップで接続詞を書きます。
このように文章を構成し執筆することで、論理的な文章を書けるようになります。
まとめ:接続詞を積極的に使って論理的な文章を書こう!


今回はブログにおける接続詞の書き方について解説しました。
接続詞を使わない方が良い理由は、読みやすくなり、読者満足度が上がるからでした。一方で、接続詞を使わないことで支離滅裂な文章となってしまう可能性が高くなってしまいます。



文章は正しいのに文脈に違和感を感じる場合は、接続詞を積極的に使って、前後関係を確かめましょう。
ブログでの文章の書き方は以下の通りです。
この書き方を意識して、読者が納得のいく論理的な文章を書けるようになりましょう。